どこでもイルミネーション

酷い写真ですみません…



この季節には毎年うんざり。クリスマスにはなんの関心も無く、そこかしこで繰り広げられる「イルミネーション」騒ぎにも胸焼けがしそう。確かに「きれいだな」と思うイルミネーションもあるけれど、ちょっとひどいな、と思う物もある。夜に電飾が点灯していればとりあえずOK的な感覚はもうたくさん。ジャーナリストの皆さんには、きちんとイルミネーションデザインの善し悪しを評論して欲しい。

個人的には白とかブルーのLEDは苦手。寒々しくて冬の季節感とはマッチしていない気がする。やはり電球色の小さなオレンジの灯りが点々とシンプルに装飾されているスタイルくらいが良い。どちらにしても人寄せ目的のイベント的なイルミネーションにはほとんど魅力を感じない。こんなに街中がイルミネーションだらけになるのって、やっぱりあのテーマパークの電飾パレードが始まってから？

好きな灯りは人々の生活が感じられる夜景や、祈りの気持ちが込められた蝋燭の灯り。遠くから見る、目的地に向けて道路を進んで行く車のヘッドライトや、夜通し働く工場の照明にも胸がきゅんとなる。そして、祈りの気持ちと言っても、理想主義的でお手軽な薄っぺらい祈りや、所謂「100万人のキャンドルナイト」みたいな、一斉イベント的なものではなく、伝統や人々の日常に根ざした祈りの気持ちに心を動かされる。確かに夜の灯りにはマジックがあるが、7階のマンションの部屋から見る夜の光景だけでも、充分イルミネーション以上の切さを味わっている。

夜のイルミネーションを見て、無条件に「きれいだ！！」なんて思うのって、実は美的感覚の退化なんではないかと思ってしまったりもする。

コメント 4

学生の頃、アイスランドの旅で見た、家々の窓辺は本当に綺麗で
優しい光で彩られていました。

ほとんど人も通らないのに、外の人へ向けた明かりです。
とても素敵な生活スタイル！

明かりとか、香りとか、
あとお花をいけたりとか…、
あまりお金をかけなくても生活を
彩るスキルを身につけたいですね！


by yoshihara (2008-12-25 23:35) 

そんなにお怒りにならなくても(笑)でも白い明かりは寒さを増長しますよね。駅前は毎年がっかりです。越して来た二年前は同じ怒りで「なんだこれは！」って指差してました。集合住宅でオレンジの明かりはうちだけです。あとは蛍光灯。明かりの文化、どこかで違ってしまったんですね。でも明かりもデザイナーが頑張っているそうです。もっと広がるといいと思うのですが。
by あまの (2008-12-26 00:23) 

はじめまして。
いつもブログを拝見していますが、今日はイルミネーションについて
筆者さんに同感なのでコメントを書かせていただきます。

わたしもイルミネーション、胸やけがします!
特に商業施設と高級住宅街のイルミネーションはひどいです。
街の景観ウンヌンもそうですが、そんなことより、
これだけ世界的日食う温暖化とか問題になっているのに、
電気、資源の無駄遣いも甚だしいと思ってしまいます。

イルミネーションつけて自己満足してる人！
電気代はあなたが払っても、
電力はあなただけのものじゃないよ！


by 小金井市民 (2008-12-26 03:21) 

ブログをご覧頂いている皆様、本年も宜しくお願い致します。

yoshiharaさん　アイスランド、いいですね。行ってみたいです。とはいえ、最近は金融危機で大変そうですが…　やはり集客狙いか、知らないかもしれない誰かの為か、その違いが大きいのでしょうね。商売ネタはもうたくさん…って気分です。クリスマスとかバレンタインも同上。

あまのさん　そんなに怒ってはいないですよ（笑）。ちょっと愚痴を言いたくなってしまっただけなのです。僕も個人的には蛍光等の光はちょっと勘弁して欲しいのですが、本屋さんにだけは必要かな、と思ったりしています。適材適所ですよね。デザイナーさん、頑張って欲しいです。でも頑張りすぎられてもちょっと、という思いも少し。この辺の話はまた記事にして書きますね。

小金井市民さん　はじめまして。コメントありがとうございます。自己満足、まさにそこが問題ですよね。ひどい邸宅だとクリスマスBGMまで流してます（ちなみにうちの近所ですが）。必要以上に「エコ」とか、「ロハス」なんて言葉を持ち上げる気はありませんが、まったく無駄なエネルギー消費を「きれい！」なんて持ち上げる気も全く起きませんよね。「奇麗」とか、「美しい」という意味の本質、もっと勉強したいです。
by hara_taka (2009-01-05 22:34)