感情の振り子 [日記]
松島の観光船はカモメと一緒に進んでいくのです。
感情は振り子みたいなものだな、と最近ずっと思ってる。正の感情と負の感情の振り子。喜びや楽しさと、苦悩や悲しさ。片方のみを知るのでは無く、両方を知る(知ってしまう)という振り子のバランス。より深い喜びを獲得する為にはより深い苦悩が必要なのではないか、より繊細な悲しさを知る人はより繊細な喜びを知る人なのではないか。とか。
その深さや繊細さをより深く、より細かくしていくこと。歳を重ねるごとに増していけたらいい。負の感情からも逃げずに。その存在を否定せずに。悲しみや苦しみだけでなく、焦燥感や孤独感も大切な感情だ。怒りも。ただ大切なのはそれらに支配されないこと。その振り子はプラスの方向にも振れるのだという事を忘れないこと。
その振り子の振り幅はどのようにして大きくなっていくのだろうか。個人的にはそれはマイナスの方向からしか大きくなり得ないのではないか、という気がしている。基本的に怠惰で傲慢な人間という存在、葛藤に向き合い、負の感情と向き合う事ではじめて感情が磨かれるのでは、と。
とはいえ、不条理な悲しみや、根本的な人間関係における負の感情は時に人をあるべき道から外してしまうのかもしれない。だからその負の感情というのは、自己意識と、自分以外の世界(社会)との「葛藤」において生ずる種類の物であるべきなのかもしれない。
今現在、大いなる悲しみや苦悩のまっただ中に置かれている人々からすると、「何も解ってないくせに…。」と言われてしまうかもしれない。確かにそうかもしれない。申し訳ないです。でも、「負の感情も人間の大切な感情であり、そこをひたすらに避けて通るべきではない。」という事だけは心に留めておきたいと思っている。
ひたすらに明るく楽しいだけの要素を求める事で負の感情に思いを寄せることが出来ず、より繊細で、より深い喜びを感じることが出来なくなるのだとしたら、それこそが何よりの悲劇なのではないか?悲しみも苦悩も無い、天国や極楽みたいな場所って、実はすごく退屈なのでは?なんて思ってしまうのは不謹慎だろうか。
この入り口からさらにいろいろな事をつれづれに思うのだけど、まだ混乱中…。
南多摩の同窓生です。
原くんがこんなに深く考えていらしたのを、初めてブログを拝見して、感激しました…。
今度ゆっくり話したいです。
心の振り子…自分の弱さも理解しながら、しなやかに強い人間になりたいものですね…。
by 滝沢(宇佐)道子 (2011-12-01 04:04)
滝沢(宇佐)さん コメントどうもありがとうございます。すぐにお店でお会いしたのでこちらに返答するのを忘れていました!すみません。。。自分の弱さを理解すれば、他人の弱さにも寛容になれる様な気がします。弱さを自覚するからこそ、真の意味で強くなれるのかな、とか。
本、拝読しますね。皆様にもどうぞ宜しく。またお気軽に立ち寄って下さい!
by hara_taka (2011-12-14 08:25)
原さんの振り子の軌跡って。。
いつものあの感じからはとても想像できないですが、強いですね。
今まさにで、そういえばと思って読み返させて頂きました。
仰るように「より深い喜び」を感じるようになれると思えば乗り越えられそうです。
ありがとうございました。
by NO NAME (2012-02-15 09:12)
いつものあの感じ…。どんな感じなのかが気になります。笑
強いと言って頂けるのは嬉しいのですが、たぶん弱いんですよ。だからその弱さを何とか上手い事解釈出来ないか、とひねくり出した思考方法ってことかもしれません。なんて。
ネガティビティに囚われ、それに支配されさえしなければきっと大丈夫だと思います。
ところでNO NAMEさんの正体が気になる。。。
よかったらメールでも下さいよー。
by hara_taka (2012-02-15 23:43)
すいません、いつものあの感じはとても良い意味でのことです。
普段その弱さを感じさせないところが強いなと。
自分は明るく楽しい要素ばかりを求め、負の感情からは逃げて生きてきたんだなぁと気がつきました。
この記事が更新された頃は、なんとなくしか理解できていなかったのですが、今改めて読ませて頂くと深く染みます。人間は当事者にならないと経験しないと人の気持ちは深く理解出来ないんだなと。
この文章が完全でなくとも多少なりとも理解できたということが大きな収穫です。
by NO NAME (2012-02-16 00:22)
ほう、よかった。。。
冗談はさておき、NO NAMEさんにとって何かのきっかけになれたとしたら、それは本当に嬉しく思います。
あとは正体を…。笑
by hara_taka (2012-02-16 19:03)