AIR FRANCE 50年代ビンテージポスター2種 [その他]
フランスの航空会社“AIR FRANCE”の、1950年代にデザインされたポスターを2種ご紹介。どちらも額装済み。
左 縦1,060、横690 (売約済み、どうもありがとうございました。)
右 縦1,050、横675 (売約済み、どうもありがとうございました。)
先ずは左の物。1959年のポスターです。こちらは1990年代に復刻で印刷された物になります。
“CARAVELLE”とは1958年に発表された、当時最新鋭のフランス製の短中距離用ジェット機。エールフランスもいち早く導入したのでしょう。誇らしい感じが伝わってくるデザインです。
イラストはJEAN COLIN(ジャン・コラン)。サヴィニャックよりも少し早い時期に活躍した、フランスを代表するイラストレーターです。
繊細な筆触で描かれた、下面が光っている未来をイメージさせる飛行機。
ジャン・コランのサイン。
右下に“PRINTED IN FRANCE REF.21.198 P/3 59”と表記があります。
右下に“PERCEVAL PARIS”との表記。オリジナルを刷った工房でしょうか。
ジェット機の左側の飛行機雲に呼応するかのような垂直線、三角形のモチーフ、色使い、など、興味深いグラフィック・デザインです。
そして右の物。“PARIS- TOKYO”と描れた、パリ東京便のPR用ポスター。タイポ グラファーとしても知られるフランスのグラフィックデザイナー、Roger Excoffonのイラストです。1958年。
オフセットによる印刷ですが、こちらは当時のオリジナルだと思われます。
“par le pole”と書かれた、北極圏を通過して飛行機が飛んでゆき、フランスと日本の国旗をグラデーションの橋がつなぐイラスト。パリから東京までの距離と時間が縮んだことが表現しているのでしょう。
左下にExcoffonの印刷のサインあり。
右下に「IMP. SAPHO, PARIS」と書かれています。
一箇所破れがありますが、他にダメージはなく全体的にはきれいな状態です。
新しい技術による新しい時代の幕開けを感じさせる、50年代らしいデザインだと思います。
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