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“in”か“out”か [日記]

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梅の花が満開。梅の花ってかわいいですよね。可憐という表現がぴったり。

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莟も丸くてぷっくりとしてこれまた愛らしい。

仕入れの時にもちろん全ての物に手を出す訳にはいかず、残念ながら選択をしながら、店や倉庫に物達を連れて帰ってくる。そんな時に何を基準にするかが、古物商を営む各々の個性となっていく訳で。

僕にとっては、基本スタンスとしてはどこまで選択範囲を広げていけるか、そこが大切。以前の日記にも通ずるが、削ぎ落として、ふるいにかけて厳選していく方向を突き詰めるのではなく、逆のベクトル。結局はたくさんの物の中から何かを選択する行為ではあるが、その先に見える風景は全く違ってくるのではないかと思う。良く見かける別に珍しくはない物達や、特にスポットライトが当てられていない物達、時代から取り残されてしまった物達、などなども、時代の経過にともなう価値観の変化や、角度を変えてみて見る事、偏見の無い視点で見つめ直す事、違う場所に置いたり違う物の隣や上に置いてみる事で、面白みや魅力が見えてきたりする事がある。その想像力をどこまで広げていけるか、仕入れの現場では日々その勝負。なかなか他者には伝わらなかったりする事もあるし、結構すんなり受け入れてもらえたりする事もある。たまにこちらの勘違い、見当違いだったり。そんな反響もまたそれぞれに興味深い。

ブログに掲載する商品はどちらかというとメジャーリーガー的な物達が多くなってしまうが、店にはマイナーリーガーや独立リーガー達もゴロゴロしている。あまり稼ぎ出してはくれないが、個人的には皆いとおしい。

“Let them in!”と心の中で叫びながらの仕入れの日々。

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あまの

こんにちは。
その人のフィルターを通してその先のものへ思いを馳せることがあります。
大好きなミュージシャンがいるんですが、その人が作り出した音の先にはいままでに私が感じていたモノたちがきらきら詰まっていたんです。
形は違うものになっているけど。
そしてそのフィルターを持っているその人が大好きになりました。
大切なのはそのフィルター。
それが「個性」なんでしょうか。

by あまの (2009-04-13 12:58) 

hara_taka

そのミュージシャン、気になります。誰なのでしょう。
“フィルター”の質がその人の個性になるのは間違いないでしょうね。排除する物の質と、通す物の質。その人なりのフィルターの性能を上げる為に、人と話したり、本を読んだり、音楽を聴いたり、ライブに行ったり、旅をしたりするのだと思います。仕事はどうなのか微妙な気がしますが、でも役に立つ事は多いですよね。

損得や、美醜も大事ですが、それよりも善悪がフィルター性能の基本でしょうか。それがなかなか難しいんですよね…。
by hara_taka (2009-04-14 00:13) 

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