Hans J.Wegner “JH 701” Johannes Hansen社製

続いてまたもや名作椅子のご案内。デンマーク、Johannes Hansen社で製造された椅子、品番“701”です。デザイナーはHans J. Wegner氏（現在はPP MOBLER社にて製造）。名のあるデザイナーによる椅子だけが好きな訳ではありませんが、やはりいいデザイナーがしっかりとデザインした椅子から感じられる「緊張感」みたいな物に惹かれる事はありますね。

特徴は笠木。メープル材の4つのパーツを組んで構成されています。さらにその間にローズウッド材をはさんで色味のアクセントとし、中心に十字の契りを入れて組み上げられています。椅子研究家の織田憲嗣先生曰く、「ウェグナーの最高傑作笠木」との事。確かに見る角度によって様々な表情を見せてくれる、素晴らしいデザインだと思います。ウェグナー氏本人も気に入っていた様で、ご自宅のダイニングチェアにもこの椅子が使用されていたとの事。この組木で笠木を作るという発想、他の椅子の材料のあまりを上手く使えないかという事で考えられたようです。ウェグナーの木に対する愛情がよくわかるエピソードです。

座面は革張りで、少し使用感のある状態です。
やはりいい椅子ですねえ。

幅630、奥行460、高さ680、座面高さ435
（売約済み　どうもありがとうございました。）