モルツにびっくり！

数年前、日本の大手酒造メーカーの、主力ビール（“キリンラガー”とか、“サッポロ黒ラベル”）には、副原料として米やコーンスターチが入っているという事を知り、この類いのビールの物足りなさ、妙な甘ったるさに納得がいき、この手のビールをずっと敬遠して、飲むならハイネケン等の欧州の比較的安いビールか、エビスと決めてたんです。でもここ最近、期間限定で麦芽とホップだけで作られた、主力ビールと変わらない価格の大手酒造メーカーの製品がコンビニ等にも少しずつ出ており愛飲してましたが、なにせ期間限定だけにすぐに棚から消えてしまい、寂しい思いをしておりました。そんな時、先日大阪の従姉妹の結婚披露宴に出席した際に、グラスにつがれたビールを飲んでびっくり。すごくいい香りの、ヨーロッパ的な味のビールだったんです。ホテルでの披露宴でしたので、そんなに特別な銘柄を使ってるはずはない、と思い、ラベルを見た所...

このラベルが。そう、サントリーのモルツ。もちろんその時は瓶でしたが。正直驚きました。バリバリに普通の主力商品で、CMもかなり流れてますよね。でもやたら“天然水”を強調しているのがハナにつき、敬遠していた程でした。


ラベルを良く見ると、原材料にはホップと麦芽のみ。やはり。余計な副原料が入っていないんです。知りませんでした。知ってたら、もっと前から飲んでたのに...ですが、たぶん前にも何かの席で絶対飲む機会はあったはず...調べてみると、モルツはずっと副原料を使用せず、麦芽とホップのみで作っているとの事。自分の舌が肥えたのか。もしかしたら、あの高級ビール、“モルツ　スーパープレミアム”を作るにあたっての製法から何かを変えて現在の味に至ったのか。とにかく、今年の夏はモルツのお世話になります。

キリンやサッポロ、アサヒ等の酒造メーカーいわく、副材料を使用するのは日本人の舌に合わせた味の調整をする為、との事。一説ではホップはかつては今よりも高価だった為、副材料を使用する事で、製造コストを押さえたとも言われています。まぁ、どちらの理由も有るんでしょうが。では、ホップの原産地であるドイツ、チェコあたりではどうかと言うと、やはりホップと麦芽のみが使用されており、米やコーンスターチ等を使用しているビールは皆無と言って良い様です。個人的な意見としては、米やコーンスターチ等が入っているビールは後味に妙な甘味が残り、味に深みがなく、香りも貧弱。冷えてるうちしか飲めず、まさに“とりあえず”の飲み物、と言った感じ。一方のホップと麦芽のみのビールでは、色々と味の特徴は有りますが、あの妙な甘味は有りません。味の深みも有り、多少ぬるくなってもまあ美味しく飲め、量もいけます。この味を知ると、米やコーンスターチが入っているビールは飲めません...

サントリーは、モルツの宣伝にもっとこの点を強調しても良いのに、と思います。コクでは劣るものの香りの点ではエビスよりも上！皆さんもお試し下さい。って、サントリーのまわし者では有りませんので、御安心を。サントリーって、今まで広告の仕方や、イメージ戦略だけが妙に上手く、企業としてはあまり好きでは有りませんでしたが、これで少し見直させて頂きました。

コメント 4

かなり昔から宣伝してましたよ。
天然水を強調し出したのは　産地消費のように　その土地にあった水で作り出してから、です。
by いまさら (2006-05-29 20:30) 

そうだったんですね...ほんとにいまさら気づいて、おはずかしい。同じ本を読み返して、違う部分に引っ掛かるように、日々色んな事に気づかされます。でもそれって、結構楽しいですね。もっと色んな良い事に良い意味で驚けるようにしたいです。
by hara_taka (2006-05-30 23:42) 

ずーとモルツ派で4水系を箱買いしてた。
でも最近口に合わなくなったのでやめた。（スーパープレミアムは別格）
モルツの黒が特に気に入ってて、去年製造中止になったのを知らずに
メーカーに問い合わせたら粗品(?)で4水系セットくれた

今は黒ラベルがお気に入りです。
by suke (2006-06-08 16:21) 

問い合わせたらもらえるんすか？してみよっかな〜。黒ラベルね〜、かつては愛飲してましたよん。久々に飲んでみよっかな。銘柄は忘れたけど、今年の始め頃にキリン（だったかな？）からちょっとの間だけ出てたのがおいしかったな〜。考えてみると、ベルギービールとの出会いの後、ビールの好みが劇的に変化したのかも。原宿のBrussels http://www.brussels.co.jp/がお気に入りだったです。最近行ってないなぁ。
by hara_taka (2006-06-08 23:59)