桜の風景

先週末に仕入れで訪れた田舎町の桜の風景。

桜の花はあまり好きではないと思っていましたが、久々に目にした田園風景の中の桜は春らしさを満喫させてくれ、心に染み入りました。普段目にする桜は東京を車で走っている時に、窓の外を過ぎてゆく風景の中の桜。タイル張りのマンションやアスファルトとコンクリートの色彩の中に、薄ピンク色の満開の桜の花。その全体が妙にぼやっとした色味はちょっと苦手です。そして桜の名所と言われる公園に行くと人の波、さらには花見客のあの忌まわしいブルーシート、いちいちニュースで取り上げる開花宣言。こういった桜にまつわる騒動にも辟易として、いつの間にか桜自体に苦手意識が生まれてしまった様です。

でも田園風景にとけ込んだ桜、本当に素敵でした。花見をしている人達もいましたが、仕事で溜まったストレス発散の場としてでは無く、至ってピースフルで和やかな雰囲気が流れていた事、そしてブルーシート組がいなかった事も本当に良かった。畑、小川、菜の花、雑木林をバックにした桜の風景。こんな環境で見る桜はやはりきれいでした。自分の中での桜のイメージ、この日で再び上昇です。ただし、シチュエーションによります。葉が出る前に咲く花だけに、周囲との色彩のバランスが大切だったのでした。

それにしても花見用のシートの色、せめてカーキとか、ベージュにして欲しいです。あのブルーシートだけは本当に勘弁。