シンクロニシティ [日記]
Synchronicity(シンクロニシティ)=「意味のある偶然の一致」。カール・ユングによって提唱されたこの概念は、科学的根拠によって説明する事の難しい要素を含んでいますが、古道具屋をやっていると、この言葉の意味を実感する時があります。
写真のカエルのブックエンド。開店以来、店頭で書籍を支え続けてくれておりましたが、先日売約済みとなりました。するとその夜に1本の電話が。「昨日拝見したカエルのブックエンド、お取り置きして頂けますか?」との事!「ごめんなさい、今日売れてしまったんです…。」ああ、なんというタイミング!!
1年以上置いていた商品なのに、この偶然の一致。しかしこの様な体験は1度だけでは無いのでした。う〜ん、何か意味があるとしか考えられない!?不思議です。とにかく古道具、アンティークは1点物が多い世界。決断はくれぐれもお早めに!というお話です。
ちなみに、この“シンクロニシティ”という言葉、初めて耳にしたのは例に漏れず、このトリオバンドのアルバムタイトルから。
ご存知THE POLICEの“SYNCHRONICITY”。トリオバンド好きな僕ですが、そのなかでもTHE POLICEは別格!まだ10代前半だった頃、貸しレコード屋で借りてきてカセットテープに落とし、無音部分を自動的に早送りしてくれるオートリバースのデッキで、本当にずっと繰り返し聞いてました(でもこの部分、今の若い皆さんにはチンプンカンプンでしょうね(笑))。
THE POLICE好きなもので、再結成の東京ドームも見に行きましたよ。Sting氏のハイトーンボイスはやや苦しそうで、キーをかなり下げた曲もあったりしましたが、年取ったなりのアレンジが施されていて楽しめました。Andy Summers氏のギターはアルバムを聞くよりも“弾きまくり”感があって良かったですし、Stewart Copeland氏は相変わらずやんちゃな感じで。でも、再結成するならアルバム作ってほしかったな。その点が若干物足りなしでした。
極東アジアのローティーンの心もがっちり掴んでしまう程、世界的な大ヒット作であった“SYNCHRONICITY”ですが、このバンドの本質は、実はSting氏の独壇場であったこのアルバムよりも、3人の力関係が比較的均衡であったと思われる初期のアルバムにこそ、むしろ顕著です。お勧めは最初の2枚のアルバム、“Outlandos d'Amour”と、“Reggatta de Blanc”(しかしなんでタイトルがフランス語?Sting氏のスノッブ面の表れ?)。レゲエを独自に解釈したリズムアレンジが最高!こういうバンドを聞いてしまうと、単純な8ビートばっかりのバンドはやはり退屈に思えてしまいます。
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